DADA CuBiCアートディレクター。サロンワークを中心に、さまざまな業界誌でテクニックの連載企画や作品ページを担当。著書も多数。ヘアショー、セミナー講師、コンテスト審査員なども務める。2019、2021年JHA大賞部門グランプリ。
リアルで見て生まれた感情を大切にしてほしい
リアルのヘアショーは、同じ空間にいるからこそ伝わるものがたくさんあると思います。オンラインを活用することはもちろん大切だけれど、僕たちの仕事はやはりリアルで感じて、自分がどういう気持ちになったのかを大切にしなければいけないのではないでしょうか。その場所に足を運ぶこと、つまりひとつの行動が伴うことで記憶に深く残ります。僕らが美しいと感じるもの、表現したいことをチームで共有しながらステージを創り上げます。「好き」も「嫌い」も、どう感じるかは見る人の自由です。心に響くものを届けたいですね。

クリエイションに宿る美しさには格別なものがある
僕は、クリエイションをすることでヘアデザインの奥深さを知り、数ミリのバランスの違いで美しさが変わることを知りました。デザイン性が高くなればなるほど、すごくシビアなところが見えてきます。それを知った上でサロンワークをすると、ヘアデザインに注ぎ込まれるエネルギーがまた違うものになります。美容師にはさまざまな表現ができるチャンスがあります。好みは人それぞれだけれど、思いっきり自分を表現したクリエイションに宿る美しさには格別なものがあって、自分自身がすごくドキドキするんです。それが美容師を続けるモチベーションにもなっています。
